桜ん坊のパン工房 の日記
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断面あれこれNo.008:こしあん塩バターロール
2019.04.23
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ドスン!っと、真ん中に「こしあん」です。
一本筋の通った男気あふれる勇姿をご覧下さい。
この「こしあん」は、ただの「こしあん」ではありません。バターをタップリ吸った「スーパーこしあん」です。
今にも金色に光輝きそうです。まばゆいです。神々しいです。
貴方はもしや、令和の時代に舞い降りた「カリスマこしあん」?!
※最近、カリスマって聞かなくなりましたね。
褒めるのはこの辺で終えて、断面の続きを。
「こしあん塩バターロール」は「塩バターロール」に比べ、長さが短く、その分太っちょさんです。単体の断面だけを見ても分かりませんが、胴回りが太いのです。
また、特徴的なのは黒胡麻が上部表面に振ってある事でしょうか。
写真からも黒胡麻の存在が確認できます。
バターが残した空洞も大事な存在で、この空洞がパンの歯切れの良さを演出しており、バターが溶け込む事によりモチモチ食感を作り出しています。 「こしあん」に吸収されず、生地でも吸収しきれなかったバターは漏れ出し、焼成の際にパンの下部表面をカリカリに焼いてくれます。
写真からも下部底辺が茶色くカリカリになっていることが見て取れます。
「スーパーこしあん」、「もっちり生地」、「カリカリ表面」の三重奏が『こしあん塩バターロール』の人気の秘密だと思います。